安谷家物語ぶるーす

白い袴を着た青年は、何を想い迎えに歩いたのか。
きっと誰かに、何かに、感謝してたに違いない。


黒色に紅花をあしらった着物を着た娘は、何を想い父親と歩いたのか。
きっと誰かに、何かに、愛を感じてたに違いない。


娘の父親は持っていた傘を、そっと娘が選んできた青年に託す。そして娘は青年の傘に入っていく。


娘は嫁となった。


青年は譲り受けた傘をしっかりと握った。父親の重い想いが込もった傘だから。娘が濡れなくてもいい様にしっかりと。


青年は夫となった。



そして二人は歩き出す。二人は何の為に傘をさしていたのか。
これから降る闇の雨に濡れない様にか、それとも皆からの祝福の声で照れた顔を隠す為なのか。


二人は歩く。しっかりとゆっくりと、二人で歩く。二人は歩く。



みんなに色々な事で謝りたいと感じながら歩く。

だからそれを感謝と言うんだ。

と、どっかの本で言ってた様に。

きっと二人は感謝をしながら歩く。


そうして二人は歩く。いつまでも歩く。赤い道を。いつまでもいつまでも、手を繋ぎながら。


おめでとう。2.11の回顧録より。








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by hey-yamato | 2012-03-01 02:25

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