自分の家を出て、また違う家に行くという時を、一月ほど過ごしました。
あなたに会いたかった家がありました。
あなたを待っていた家がありました。
あなたに会えた家がありました。
去っていった日は風のように見えなくて、その家ももう取り壊されて、見えなくなって。
だけど確かに、一月ほど僕がかよった家がありました。あなたが通い玄関をノックした家がありました。心がかよった家がありました。
その家の表札には「堂上」と書かれており、皆は総称してマギサの家と呼んでたかな。
2月5日に新築祝いをし、3月1日に取壊しを行った舞台「マギサの家」。
この家を、この物語を盛り上げる為に、遊びに来て頂いた皆様。本当に本当にありがとうございました。人が通って家となり、お客さんが足を運んでくれるから芝居は物語は完成致します。完成させてくれて、空間を一緒に創って頂き、本当にありがとうございます。
大人には事情があるもの。子供にだって事情はある。それが人だ。何も問題はねぇ。その事情によって、泣く泣く遊びに来れなかった皆様。そのお声はきちんと届いておりました。本当に感謝しております。
5500円というチケット代は決して安くありません。むしろ高いです。それなのに、チケットを買ってくれ、お時間を作り、劇場に足を運んでくれた事が、何より僕は嬉しかったです。しかもお手紙、差し入れ、お花たちと、たくさんの想いまで頂きました。全てに目を通し、全て受け取りました。
僕は芝居を通して御返し出来てたでしょうか。
それが出来てなければ、僕は守神にでもなんでも、呪い殺されればいい。一生その罪を背負って生きていきます。
だけど、もし楽しんでくれてたのなら、もう一度あの家でくつろぎたいなと思ってくれてたのなら、僕は心より幸せです。
お礼のこの文を、早く書こう早く書こう、早く伝えようと思い、なかなか進まず、ようやく書き上げれた時には、すでに10日以上経ってた事は僕の不徳の致すところであり、または魔女の仕業かもしれません。
日は経ちましたが、それでも伝えたい事は感謝の言葉と、お芝居あればまた遊びに来て下さいというシンプルなお願いだけです。
本当にありがとうございました。
あれから、あの家の跡地に魔女が一人やってきた。
この家をノックしてくれたあなたに、声を届けてくれたあなたに、関わってくれた皆様に、最後の魔法をかけました。
明日があるさと。
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